嘘つきは妹にしておく

嘘つきは妹にしておく (MF文庫J)

嘘つきは妹にしておく (MF文庫J)


タイトルがちょっと変わってますね。内容が予想できませんが、ヒロインは本の妖精でした。 少女の姿で登場した妖精が、バラバラになってしまった本のパーツ(物理的なものではなく、ストーリーの断片)を集めるため、主人公に助けをもとめます。 で、対外的には主人公の妹ということにすると。 パーツは物語の各登場人物ごとにわかれ、それぞれの性格と近しい人間の元にあります。で、パーツを持つ人と主人公が、心を通じ合わせることでパーツが揃い、本の全貌が見えてくると。
なんとなくサンデー連載中の『神のみぞ知るセカイ』に似てる気がしますが・・・結構ありがちな設定なのだろうか。 とりあえず異世界存在を妹にしてしまうのは、少年向け現代ものでは基本か。


話の雰囲気は良かったです。イラストのtoi8さんの力も大きい。 ライトノベルにしてはアクの強くない話なので、水彩画調のイラストが良くあっています。 ストーリーは、ミステリー仕立てと言えば言えるかなあ。色々良くわからないところはあるんだけど、そこは突っ込んじゃいけなくて、雰囲気に流されて読むべき本なのだと思います。 うん、まあイイハナシダナー。 普通に良作、という印象。 面白く読めはしました。


満足度: