零崎人識の人間関係 (4冊)

零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係 (講談社ノベルス)

零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係 (講談社ノベルス)

零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 (講談社ノベルス)

零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 (講談社ノベルス)

零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 (講談社ノベルス)

零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 (講談社ノベルス)

零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係 (講談社ノベルス)

零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係 (講談社ノベルス)


今年に入ってから12冊連続でリプレイの感想でしたが、ついに小説の感想です。 というか久しぶりに(読み返しではなく)小説を読んだよ。
西尾維新のデビュー作から続く「戯言シリーズ」の外伝、「人間シリーズ」(どんなタイトルだよ)の最終巻。 4冊同時刊行にして、全てが最終巻です。 な、何を言ってるかわからねーと思うが俺も(略)
えー、4冊それぞれ独立した話であり、どういう順番で読んでもいいということだそうです。 そんなこと言われても。 しかも、後書きには「この巻を最終巻として読む場合の、読む順番」が書いてあるというタチの悪さ。 「この巻を1巻として〜」じゃないのがポイントです。 ちなみに私は、後書きを先には絶対に読まない派です


しばらく積んでいましたが、「寝る前に軽く1章だけでも」と思ったら3冊読み終えてました西尾維新恐ろしい子……! ページをめくらせる力はすごいですね。
えーと、戯言シリーズが(後半も)好きだった人は人間シリーズも必読だし、戯言を未読な人はとりあえず戯言を2巻の『クビシメロマンチスト』まで読め(次は5巻『ヒトクイマジカル』まで読め)、と思いますよ。
人間シリーズ戯言シリーズの外伝なんですが、この4冊には外伝というか、スピンオフというか、二次創作? と言いたくなるほど遊んでる箇所も、あります。*1  とはいえ、「戯言シリーズ」自体が初期と後期で全然毛色の違う話ですし。 ここまで楽しく読んできた人なら、この4冊も面白いことは保証します(多分)。
ただ、一気に読むほど面白かったんですが、食い足りない気分は残りますね。 それも作者の計算という気もしますが。 4冊を読む順番を4通り提示していることも含め、最終巻を"終わらない物語"にしているような。 戯言だけどね*2


本当は1巻ずつ感想を書こうと思ったのですが、結局4冊一気読みした上、もう一度読み直して感想を書くと一体いつになるかわからないので、とりあえず読んだ報告を書きました。


満足度:A−

*1:まあ世の中には『学園キノ』みたいな本気でヒドイ(褒めてない)作者による二次創作もありますが

*2:言いたかった