ダブルクロスThe 3rd Editionリプレイ・ジェネシス2 日常のボーダーライン



第3版になったダブルクロスのリプレイの2巻が発売。 GM、著者は伊藤和幸さん。
やはりどうしても、神の出来だった2版の無印リプレイ『ダブルクロス・リプレイ 闇に降る雪―Queen of Blue (富士見DRAGON BOOK)
と比べてしまう。 本作も面白くないわけではないのだけどね。


伊藤さんはハードボイルドが好きな方で、ロールプレイもそちら系のシリアスシーンが得意です。敵の大ボス“マスターレイス”と主人公コウ(PL:矢野俊策)の会話など、良いシーンでした。
ただ、コミカルなシーンの描写ではそれほど面白さが伝わって来ません。 また、シナリオはストーリー、ギミックともに、特筆するほどではなし。もちろん、自分がGMをやる時の参考にはなります。
戦闘バランスは良かったですが、第3版で裏でのバランス調整をしやすくなった*1ので、2版の頃ほど「戦闘バランスすげー!」というのはなくなりました。


一番笑ったのは、社長がDロイスを取ったところ。それ取るかフツー!? あと高等裁判所コンボには不覚にも笑った。 やるな師走トオル


最後に、挿絵はやっぱりしのとうこさんが良いと主張しておきます。ファンなので。303ページの挿絵とか、イマイチだし。


満足度:B+


既刊感想→

*1:2版ではなかった敵専用の強力な特殊能力があり、戦闘中に展開を見てこっそり追加or削除すればよい