シェローティアの空砦1
セブン=フォートレス リプレイ シェローティアの空砦 1 惨劇の冥魔王 (ファミ通文庫)
- 作者: 菊池たけし,F.E.A.R.,みかきみかこ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/08/29
- メディア: 文庫
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爆笑リプレイ界の第一人者・菊池たけしの新作。 世界滅亡の危機はきくたけの十八番だけれど、それを超えて複数の世界を股にかけるシリーズとなってしまったセブン=フォートレスリプレイの、最終作となるはずである。
最終作と言うことでPCのうち3人は既存リプレイから登場。『闇砦』から "無口な" ディフェス(藤村まどか)、『炎砦』から "変態を許さない" リューナ(かわたな)と、そして卒業はしてもこの人はやっぱり欠かせない、 "下がる男" 柊蓮司(矢野俊策)。 ここに主人公として新キャラ(Oはた)を加えた充実の布陣だ。 藤村まどかがGMとしてのきくたけを知り尽くしているのと、かわたなさんが最近どんどんおかしくなっている気がするのが面白い。
リューナ:(いきなり大声で)エンダースさんを悪く言っちゃだめぇ―――っ!? 彼はがんばった……っ、精一杯がんばったわ―――ぁ!?(一同大爆笑)
さらになんと、2巻では「Evil」で「Chaos」な第二パーティが登場すると言うことで期待大。
しかし、このセブン=フォートレスリプレイのシリーズは、人にお勧めするのに多少難がある。 初期作が今読むとあまり面白くなく、しかしシリーズの歴史が長くて世界がクロスオーバーしているため、予備知識が必要な部分が結構あるからだ。 しかし『森砦(および宝玉の七勇者)』、『炎砦』あたりはリプレイ単体として読んで十分面白い。次に出た『幻砦』はイマイチだったが、この『空砦』はまた面白い。 シリーズに取っつきにくさを感じている人は、森、炎、空と読んでいくのが良いと思う。
あとこのシステム、行動カウント制がゲーマー心をくすぐるんだけれど、きっとやる機会はないだろうなあ……
満足度:A