偽物語(下)

偽物語(下) (講談社BOX)

偽物語(下) (講談社BOX)



エキセントリックなヒロインズとの掛け合いが魅力で、現在『化物語』が絶賛アニメ化中の「物語シリーズ」最新作、作者が趣味200%で書いたという偽物語の下巻が、やっと発売。


うーん、このシリーズ、西尾維新作品のなかで一番好きだったんだけど、残念ながら本巻はイマイチでした。 まず、この作者の特徴で最大の魅力である長いモノローグ、変な語り口は、肉弾バトル描写には全く向いてないと思うんだ。 緊迫感0。 あと、そのバトルの敵の強さが世界観を逸脱してる――というか強さが根拠レス――とか。 怪異の正体も無理があるとか。 魅力的だったメインヒロインはほとんど出番がなく、本巻のNewヒロイン(?)である妹たちはそんなに好きになれない。 というかそもそも私には実際に妹がいるから、兄妹を描いた話ってあまり得意じゃないんだよね。正視に耐えない感じ。


あ、八九寺との会話は相変わらず楽しかったです。

「貧乳はブルータスだ、お前もか!」
「あ、ごめん八九寺。そういう笑いには僕は付き合えないんだ。お前も女の子なんだから、下ネタとかやめたほうがいいと思うよ」
「貧乳トークに対する食いつきが悪すぎますっ!?」

*1


満足度:


既刊感想→化物語, 傷物語, 偽物語(上)

*1:……一応元ネタを説明すると、『らき☆すた』というアニメで「貧乳はステータスだ!」という名言(?)があるのです。