灼眼のシャナVIII

灼眼のシャナ〈8〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ〈8〉 (電撃文庫)


◆武器の戦いは一段落したが、恋の戦いは加速する。 高まる三角関係の緊張。 主人公は例によって優柔不断。


既刊が外伝含めて20冊(継続中)、TVアニメが2期4クール放映されるなど、ひょっとしてライトノベルトップの人気を誇るかもしれないシリーズ。 8巻を読んだので感想を書こうと思ったら、7巻までの感想を一切書いてないことに気づいた。 この前読み直した時に書けば良かったな。 まあいいか。

ジャンルは現代学園異能バトル物。 炎をメインにした異能を用いる戦闘に、わかりやすく魅力的なヒロインたちとの恋愛模様が絡まる。 燃えて萌える作品の元祖と言って良いかもしれない。 ツンデレという言葉の流布に一役買っていそうな異能側ヒロイン・シャナと、素直で健気な日常側ヒロイン・吉田一美の対決は、このシリーズの裏の(ひょっとしたら表の)見所といえる。

この巻は戦闘は一段落して、テスト勉強やら花火やらの日常パート。 しかし恋愛絡み(それも三角関係が複数存在する)の話が続き、緊張感はある。*1 討伐者としての使命しか知らなかったシャナが、恋愛感情を知ってイイ感じに壊れていっているのが良い。 この先どう昇華していくのだろう。

多少狙いすぎな感はあるけれど、まあ面白いシリーズだと思う。 でも20冊あるのはきついなあ。


満足度:B+

*1:ドロドロ感とかはない。 少年向けだからね。 念のため