リバーズ・エンド after days

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◆安易なハッピーエンドではなく、しかし前向きな良いエンディング。


タイトルの通り、リバーズ・エンドの後日談。 実験体だった少年少女たちの、1年後の話。 SF要素が全くなくなった分、完成度が上がっているように思う。 しかし外伝が一番面白いっていうのもどうなんだろうね。

主人公とヒロインの話がきちんとフォローされていて良かった。 失ってもう二度と取り戻せないものと、これから新たに得ていくもの。
色々とひどいシリーズだったけれど、主人公とヒロインの関係に限って言えば、良い話だった気さえしてくる。 私の好みとはずれるけれど。

作者はこのシリーズの後、SFやファンタジー要素のない小説*1を書いていくのだけど、その判断は正しかったと思う。


満足度:


既刊感想→1, 2, 3, 4, 5

*1:半分の月がのぼる空』や、ハードカバーの本など。