リバーズ・エンド3

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「日常」で絆が深まった。最後になってやっと話が進んだ。


シリアスというほどでもないし、コミカルでもないし、SF分はかなり薄いし、ヒロイン昏睡中なのでラブでもない。 ということで使うアイコンが見あたらない巻だった。


中学生の実験体7人が通う「スクール」での、いわゆる“日常パート”が本のほとんどを占める。 テスト勉強をしたり、肝試しをしたり。 こうやって少年少女の絆を深めておくことで、後にくるシリアスパートを際だたせる狙いだろう。 わかっちゃいるけど少し退屈
ヒロインはまだ眠り続けているけれど、「検査」によって、主人公の過去の記憶が再生されるシーンが挿入されるので、存在感を失ってはいない。 この構成は上手いかな。

文章は読みやすくはある。 短い会話や文が多くて、下半分に余白が多いせいかもしれないが。


この巻の最後になって、やっと話が動き出す。でも、命の危機なのに描写に緊迫感が足りなかった。 多分この作者の良いところは、日常パートでの細やかな感情描写?とかだと思うんだけれど、私あまりそういうのわからないんだよね。 ……じゃあなんでこのシリーズ読んでるんだ。


満足度:


既刊感想→1, 2