リバーズ・エンド4


◆SF分が入ってきたものの微妙。 「スクール」内での恋愛?要素がメインか。


実はジャンル:ラブファンタジーなんだよねこのシリーズ。

話は一応進んでるのだけれど、あまりシビアな展開にはならなそうで残念。 本編はあと1冊しかないし、適当な大団円になりそうだなあ。もっとこう、絆を深めた友人が次々と倒れていくとかしないもんだろうか。
SF的な戦闘のシーンが出てきたけど、あまり面白くない。適当にやって勝ってしまうし、相変わらず緊迫感がない。

あとがきに「ずっと拓己*1たちのスクールでの日常を書いていた気もする」と書いてあって、やっぱり作者は日常パートに力を入れているのか、と納得した。

気になった言葉。

「なんと簡単に人は地獄の扉を叩くことか。そのあまりの安易さに、むしろ私は哀しみを覚える――」
まったく抑揚のない、伊地知の声。
意味がわからず、柚木は首を傾げた。
「は?」
「十七世紀のスペインで、つまらない人生を送ったつまらない修道士の言葉よ」

元ネタがわからない……。 作者のオリジナルだろうか?


満足度:B−


既刊感想→1, 2, 3

*1:主人公。