ダブルクロス・リプレイ・ストライク3 天からの逆襲

天からの逆襲 ダブルクロス・リプレイ・ストライク3 (富士見ドラゴン・ブック)

◆やりたい放題のプレイヤー達に大笑いする、ドタバタリプレイ最終巻。

いやあ、みんなヒドいなあ。 天さんはいつも通り暴走するし、三田さんは超人演出とネットＲＰＧやり過ぎだし。 矢野さんがいなかったらセッション崩壊しそうだ……。　まあもちろん、みんな気心が知れた仲で、スキルがすごく高いからこそ、ここまで「遊べる」わけなんですが。 ＧＭの小太刀さん、お疲れ様でした。 はたから見てる分にはすごく面白いです。

以蔵：（だんだん棒読みに）どんなにお前が俺たちにもみじ自身のことを忘れさせようとしても……
モルガン：なんでそこまで棒読みなんだよ！
勇：いや、これでいい！　もう少しがんばれ！　そこで自分に疑問を持ってはいけない。もっと、君のパッションをぶつけろ！
以蔵：（突然ロック風に）俺たちはー！　お前をー！　アイニージュー！　ウィーニージュー！（一同爆笑）
シャル：以蔵……いや天、お前本当に緊張に弱いな……（笑）

シナリオは、特異点やら平行異世界やら、大いなる意志やらが出てきて、規模が大きすぎて細かい整合性はあまりない。トンデモＳＦとして深く考えず読むのがいいでしょう。
１本目のエンドライン*1での話は、他のリプレイシリーズからゲストキャラが出てきたのが面白かった。 エンドラインは魅力的なステージだなあ。一度やってみたい。
２本目は、ロイスを使ったシナリオギミックが良かった。プレイヤーにも演技力が要求されたけれど、そこはさすが、決めるとこはちゃんと決めるぜ天さん。（他のプレイヤーみんなも）

シリーズ通してすごいドタバタで、シリアスなイメージの強いダブルクロスの、新たな可能性をかいま見た。 楽しませていただきました。

満足度：Ａ−

*1:ファルスハーツ（悪役）が覇権を握った、平行異世界。