9S III

[rakuten:book:11261013:detail]


◆超人的な能力を持つ主人公、ヒロイン、組織、そして「化け物」が、一つの「遺産」を巡って絡み合い、衝突する。


人気SFアクション小説第3巻。 設定などは1巻、2巻の感想を参照して下さい(左上[葉山]リンクから)。
都市一つの重さによって封印された、【天国の門】と呼ばれる「遺産」。 それを、肉体を変化させた化け物が狙い、ヒロインが追いかけ、さらに遺産管理局や真目家、非合法組織ミネルヴァが追う。 そこに主人公が関わって、三つ巴を超えて複雑な勢力図になった。
アクションもそこそこ充実している。 特にリニアモーターカー内での戦闘は、ヒロインの頭の良さが発揮されていて面白かった。 それから電話での主人公とヒロインの会話のシーンが良かった。 まあ、主人公の登場自体はかなり強引だったけど。
しかしこのペースで話に決着がつくのか?と思って読んでいたら、案の定、4巻に続いた。 いい引きではあった。 【天国の門】とは何なのか、化け物の行動の狙いは、ドラゴンの存在、そしてラストの極限状況は一体どうなるのか。 気になるね。


満足度:B+