異界戦記カオスフレア リプレイ リオフレード魔法学院


◆魔法学園を舞台にしたリプレイ。読みやすさは前作より上。


なぜか上の画像のところに、作者:合鴨ひろゆき と書いてあるけど、それはイラストレーター。 作者は前作『暁の戦士たち』と同じく……って前作も作者名が出てなかったや。 小太刀右京です。 『ダブルクロス・リプレイ・ストライク』シリーズ*1の作者でもある。

巨大ロボットや戦艦が出るなど破天荒だった前作に比べ、学園が舞台の本作は大分おとなしめ。 鈴吹社長だけは相変わらず巨大怪獣で島そのもの、とかやってるけど。 それでもイメージはわきやすく、わかりやすくなった。



カオスフレアの特徴の一つに「パス」というものがある。"○○(人名)への義務感"、"みんなからの期待"といった、他者との関係を表すもので、ゲーム中に取得、また関係を書き換えていく。 本作ではこのパスが面白かった。 "微妙な距離感"、"なぜか目をあわせづらい"といった変わったパスや、次々と変化していく関係を表したパスの書き換え(○○への罪悪感→焦燥→幸福感 など)は、他のゲームではなかなか出来なさそうだ。


ただ、前作に比べてパワーは落ちており、笑える箇所が少なくなってしまっているのが残念。 しかし読みやすさはこちらが上なので、前作よりこちらを先に読む手もありそうだ。


満足度:B+

*1:『天からの〜』シリーズ