異界戦記カオスフレア リプレイ 暁の戦士たち



◆読めば読むほど味の出る、スルメのようなリプレイ。


異界戦記カオスフレア』というTRPGシステムのリプレイ。友人から借りた。
カオスフレアは、様々な異世界から来たキャラクターが合わさって戦うことができるシステム。 リプレイに出てきただけでも、巨大ロボット現代日本からの召還者、機械生命体、竜族、戦艦に乗った侍などなど、非常にバラエティに富んでいる。 ただその分、勢力名などの固有名詞が多く、最初はとても読みづらかった。 でも繰り返し読んで用語がわかってくると、「これは面白くて良いリプレイだ」と思えてきた。


カオスフレアの大きな特徴は、良いロールプレイをすると、GMや他のPCから“フレア”というポイントをもらえることだ。 “フレア”を使うと、ダメージを上げたり、特技の成功率を上げたりなど、ゲームを有利にすすめることができる。 積極的なロールプレイを強力に推奨するシステムだ。 これはとても魅力的なシステムだが、実際にどうやってロールプレイし、またフレアを渡していいのかは、分かりづらくもある。
その点このリプレイでは、

「(ロールプレイの後)ほれGM、かっこいい儂に渡すものがあるだろう(笑)」
「(フレアを渡したいので)何か良いことを言って(笑)」

など、“フレア”のシステムを気軽に楽しむ様子が描かれていて、とても参考になる。


F.E.A.Rのリプレイではおなじみの鈴吹社長に菊池たけし、クレバー矢野、OはたなどもPCとして参加していて、相変わらずの見事なロールプレイを披露している。私は特に菊池たけしの演じる侍がお気に入り。


プレイヤーを選びそうではあるけれど、ぜひ一度やってみたいTRPGシステムだ。


満足度:A−