超人計画

超人計画 (角川文庫)

超人計画 (角川文庫)



ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』『NHKにようこそ!』の滝本竜彦による哲学的エッセイ、もしくは、ひきこもりオタクである作者の自虐的な魂の叫び。図書館から借りてきた。


いやあ、コレはヒドイ脳内彼女を作り、語り合う日々。人間彼女を作ろうと目標を立てるも、外に出ることすら出来ず一章が終わる。学生時代のトラウマを思い返し、コンプレックスをさらけ出し、それでも何も変わらず引きこもり続ける。自家製マッシュルームに始まるドラッグ系にまで手を出し、悟りを開く幻想に陥る。圧倒的なリアリティで描かれる、絶望……のようなもの。


また読んでる私も文化系でインドア派でオタクで恋愛弱者だから*1ちょっと気持ちがわかってしまうのがイタい。同病相憐れむ、ではなく、同病の行き着く先を見て恐れおののいたよ。


満足度:B−

*1:本のテンションに引きずられてます