リバーズ・エンド

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作者は橋本紡。代表作は「半分の月がのぼる空」で、これはアニメ化もするほどヒットした。最近は一般文芸でも何冊か書いている。
で、これはそれらの前に書いていたシリーズ。なぜ買ったかは覚えてない。多分知ってるタイトルで100円だったから。
タイトルが意味ありげだな、と思ってたんだけど、river's end で川の終わりって意味だった。それだけか。


主人公は14歳の少年。買ってもらった携帯に、突然知らない女の子からメールが来る。怪しいだろそれ。
同い年のその子とメル友として仲良くなっていき、そしてある日、なんとその子が自分の中学に転校してきて――
あまりの都合の良い展開に、この話大丈夫か?と不安になった。でもさすがに裏はあった。良かった。
で、その女の子には実は世界を揺るがすような秘密がある、といういわゆるセカイ系の話。
例えば「イリヤの空、UFOの夏」や「最終兵器彼女」あたりと似ているかな。


中盤までの主人公やヒロインの心理描写は、甘酸っぱかったり子供だったりで、読んでてちょっとキツイけれど、
でも中学生らしく青い感じが出ていて良いんじゃないかとは思う。
ところが終盤、物語はSF超展開に入る。
イリヤの空、UFOの夏」の1巻だと思ってたらいきなり「ダーティペアとか、そんな感じ。*1
あまりの突拍子もなさに完全に置いてけぼりにされる。え、何これ、打ち切りエンド?
ところがなんと、このシリーズは5巻まで続くのでした。逆に続きが気になる……!
とはいえこの程度で続きを読んでいると、いつまでたっても積んでる本が減らない気がするなあ。
とりあえずお勧めはしません。


満足度:B−

*1:わかりにくい例えでごめんなさい。一応ネタバレを避けたつもり。ニュアンスで勝負。