狼と香辛料
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/02
- メディア: 文庫
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第12回*1電撃小説大賞<銀賞>受賞作。
しかし銀賞ながら発売後に評判が高まり、
『このライトノベルがすごい!2007』第1位、
「2006年上半期2chライトノベル大賞」でも1位を取るなど、
大賞、金賞受賞作を差し置いて、非常に人気が出たシリーズ。
読書掲示板でも、雫さんにお薦めしてもらったりしました。
表紙に描かれているのがヒロイン・ホロ。
読んだ人みんなが「ホロかわいいよホロ」と言うほど魅力的なヒロイン。
確かにホロかわいいよホロ。
ホロは豊作の神である狼の化身で、数百年生きているという設定。
外見は美少女+獣耳と尻尾。数百年分の知識量に加え、頭の回転が速く、
口調は老獪、人をからかうのが好きで、寂しがりや。一人称は「わっち」。
何この完璧超人。まあ、人じゃないんですが。
主人公が手玉に取られるのもむべなるかな。
主人公は商人で、内容はなんと経済学ファンタジー。斬新だ。
一攫千金の話を持ちかけられるが、その裏には――という良くあるタイプの流れだけれど、
その話が怪物討伐や宝物ではなく、「金貨の純度が下がる」という。
ただ、そこからの捻りは足りない気がする。
でもあまり複雑にしても受け入れられないだろうから、この位がいいのかも。
ともあれ、2巻以降も楽しみなシリーズ・・・・・・ってもう4巻まで出てるのか・・・・・・
満足度:A−
*1:一昨年選考、去年発売