八十日間世界一周
- 作者: ジュール・ヴェルヌ,田辺貞之助
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1976/03/20
- メディア: 文庫
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誰もが名前を知っている、1872年発表の冒険小説。
私が幼少の頃、登場人物を動物に変えたアニメが放映されていたから、
そちらで知っている人もいるかな?
私はほとんど覚えていないけれど。
100円で売っていたので購入して、2年ほど積んで、やっと読んだ。
物語はシンプル。クラブの仲間と、「80日で世界を一周できるか」という賭けをして、
実際に一周してくる話。なんだそりゃ。
主人公の性格が、
- いつでも沈着冷静。眉一つ動かさない。
- でもあっさり大金の賭けはする
- 冷血かと思いきや、下男や婦人の危機には勇敢に対応。
- 決闘とかにも乗る。
と、一貫性があまり感じられないが、これって理想的イギリス紳士像、なのかなあ。
トラブルがなくてもギリギリという時間設定で、
当然、道中色々な問題がおきる。
銀行強盗の容疑をかけられて刑事に追われたり、
インド原住民と戦ったり、インディアンに襲われたり。・・・・・・時代を感じる。
タイムリミットがあるため、観光記という面は少ない。(名所なんか見てる暇がない)
ヨコハマとかにも寄るので、もう少し当時の現地を描写して欲しかった*1気はするが、
そうすると物語のスピード感がなくなってしまうか。
登場人物の行動の理由がわからなかったり、
偶然に助けられることが多いなど、
ちょこちょこと突っ込みどころは勿論あるが、
それでも十分面白く読めた。比較的読みやすいし。130年前の小説とは思えない。
もし興味があればどうぞ。*2
満足度:B+
*1:あとこれ、どこまで当時の事実を表しているのかも気になる。原住民の様子とか。どのくらいフィクション入ってるのかなあ。
*2:著作権が切れていて、「プロジェクト杉田玄白」によりネット上でタダでも読めるけど、
少し読みにくいかな。http://www.e-freetext.net/80day_j.html