中田英寿 鼓動
- 作者: 小松成美
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2000/08/01
- メディア: 文庫
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中田英寿――日本人として初めて、ヨーロッパで通用したサッカー選手――
の、フランスW杯からセリエAペルージャ移籍までの苦難の道のりを克明に記した、
スポーツ・ノンフィクション。
いつか100円で買ったもの。何で買ったんだろう。
550ページもの間、中田やその代理人の味わった苦境が、
淡々と記されているという、読んでいてあまり面白くない話。
スポーツ・ノンフィクションと言っても、
移籍に至るまでの中田の行動を逐一追っているので、
スポーツ自体(例えば試合の内容など)は、それほど描かれていない。
移籍を持ちかけてくる海千山千の(そして時に卑劣な)エージェントとの戦いや、
日本、海外のマスコミとの軋轢や、果ては思想団体からの脅迫など、
「大変だったんだなあ」ということだけは良くわかる。
まあでも、「マスコミは非常識で時に嘘すら流す」*1ということは、
私はそれなりに判っているつもりだから、今更ではあった。
中田に興味があって、かつマスコミを信じがちな人は、
読んでみると色々得るものがあるかもしれない。
満足度:B