刀語 第一話 絶刀・鉋

刀語 第一話 絶刀・鉋 (講談社BOX)

刀語 第一話 絶刀・鉋 (講談社BOX)


12ヶ月連続刊行、第一弾。無茶なことするなあ。
十二本の特別な刀を巡る、新時代の大河ノベル・・・・・・らしいんだけど。
これは駄目だ


化物語』のようにキャラがはじけてるわけでもなく、
かといって時代小説のような、真剣な話でもない。
戦闘シーンもあまり迫力がない。ていうか種明かしに脱力。
「刀を書きたかった」と作者は言うけど、その十二本の刀自体もあまり面白くなさそう。
戯言シリーズ』の「四神一鏡」や「殺し名」「呪い名」の方がよほどワクワクさせられた。


コストパフォーマンスも悪い。
新書サイズだけれど一段組みで、上下に余白が多く、文字も大きめ、行間は広い。
文庫でも同ページ数に収まるんじゃないか。
それで230ページ1000円。ひどいね。


あと、竹さんの絵は嫌いじゃないけど、時代劇調のこの話には全く合わない。
戦闘の緊迫感もなにもあったもんじゃない。


西尾維新は好きな作家の一人で、これまで刊行された本はほとんど買ってるけど、
このシリーズは流石に追いかけられないかな・・・・・・


満足度:B−