ＤＤＤ１

DDD 1 (講談社BOX)

局所的に超有名な、奈須きのこさんの新作小説。
ちなみにデビュー作『空の境界』は映画化決定。
あんな説明の長い話をどう映像化するというのだろう。

今作は「悪魔憑き」と呼ばれる超常能力者たちのがでてきて、
いつも通り『新伝綺』なお話。
奈須さんの文章は、私は昔から大好きだけど、
今までは設定や説明が多くて、くどすぎたのも事実。
しかし今作では、冗長で説明的な部分が大分抑えられていて（それでもくどめではあるが）、
代わりにストーリーで色々と驚かせられた。もう一回読まなきゃ。
いやー本当に面白かった。奈須さんの文章が好きな人には勿論、
『空の境界』を読むのを断念した人にも、これはお薦め。

問題点は２つ。一つは値段が高いこと。
もう一つはパッケージに貼られたPOP（編集長から一言）だ。いらねー。

満足度：Ａ