七年目の脅迫状

七年目の脅迫状 (講談社文庫)

七年目の脅迫状 (講談社文庫)


クラインの壺 (講談社文庫)』が面白かったので、100円で買った(大分前に)。
「ある馬を勝たせなければ、(治療不可能の)伝染病を注射する」という脅迫状を軸に、7年前の事件が絡んでいく、本格ミステリ。競馬界が舞台っていうのは珍しいんじゃないかな。


最近、私はミステリはそんなに好きじゃないんじゃないかと思いつつある。推理しながら読む気が起きないからだ。*1
この本も、なんとなくある人物が怪しいとは思いつつも、わざわざ裏づけを取る気にはならないまま、読み進めてしまった。結局、その人物が真犯人であっていたのだが、別にそれが嬉しいわけでもない。謎解きをされても「ははあ、なるほどね」といった感想しか持てず、カタルシスを得ることは出来なかった。


ただ、ミステリ好きの人は面白く読めるかもしれない。読みやすいし、良く出来ているとは思う。


満足度:

*1:しかし、ミステリ好きの人はみんな推理しながら読んでるんだろうか。