ストーム・ブリング・ワールド1,2
ストーム・ブリング・ワールド〈1〉星の降る都市―カルドセプト創伝 (MF文庫J)
- 作者: 冲方丁,さめだ小判,大宮ソフト
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2003/03
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ストーム・ブリング・ワールド〈2〉星を輝かせる者―カルドセプト創伝 (MF文庫J)
- 作者: 冲方丁,さめだ小判,大宮ソフト
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2003/04
- メディア: 文庫
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名作『マルドゥック・スクランブル』の作者・冲方丁(うぶかたとう)が昔書いた、PS用ゲーム『カルドセプト』のノベライズ。『カルドセプト』は、モノポリーにファンタジーの戦闘を足したようなゲーム。PS版は私もプレイしたが、結構面白かった。PS2でも続編が出ている。
面白いゲームに(その後)名作を書いた作者、ということで期待して読んだのだけれど、残念ながらイマイチだった。
話自体は王道。国を滅ぼされた元王子が復讐を誓ってある組織に入り、数年後ある少女を護るため学校に潜入。そこで元王子は感情やら何やらを取り戻したり、少女の方も色々秘密があったり、敵が攻めてきてそれに対抗する過程で色々あったりする。が、全体に展開を急ぎすぎで、特に感慨もなく話が進んでしまう。
ノベライズなので、原作ゲームの用語やルールなどは大体踏襲しているが、設定を生かしているとは言い難い。むしろ敵との勝敗がわかりにくくなっているだけに思える。ノベライズって難しいなあ。
2巻で「第一部完」ということで、話はまだまだ続きそうだが、実際には続刊は出ていない。まあ、続きは正直それほど読みたくもならないので、冲方さんには他のシリーズを頑張って欲しい。
満足度:B