電撃!!イージス5

電撃!!イージス5 (電撃文庫)

電撃!!イージス5 (電撃文庫)


上のバッジは、ウインドバードというサイトのkazenotoriさんが作成したものです。これで自動トラックバックされるはず・・・・・・(もし使用に問題があればお手数ですがご連絡ください。)


一目でジャンルがわかって面白いかなあと思い使ってみる。いきなりコミカル&萌えだけどね・・・・・・


作者は、代表作『涼宮ハルヒの憂鬱』が現在進行中でアニメ放映されている*1谷川流電撃文庫では『学校を出よう!』がメインのシリーズで、こっちはサブ、かな?
帯には「今度のキーワードは萌え!」とか書いてあって、かなり危険そうだ。例によって100円で購入。


天才(マッド)科学者の祖父の家に下宿することになったら、そこにはそれぞれタイプの違う女の子が何人か住んでいて、しかもその子たちは他次元からの侵略者と戦っているのだ――という、あらすじを聞くだにすごい話だ。こういう「ラブひな」系の話ってなんていうんだっけ? "a boy surrounded by girls"とかどっかで聞いたことがある気がするんだけど。(調べ中)・・・・・・なるほど、「ハーレムアニメ」という単語があったのか。まあ、とにかくそんな感じ。


なんでここまで狙いすぎな設定かというと、『電撃萌王』(これもすごい名前だ)という雑誌の読者参加コーナーと連動させているかららしい。なるほど、なんとなく納得。


しかし、ある程度耐性が出来てしまっているので*2結構面白く読めてしまった。この作者の饒舌気味の文体は結構好きだし。気に入った箇所として、変態AIと主人公の、メタ視点なネタ会話を引用してみる。

『狭苦しい車の中での生着替え、これがいいんじゃないですか。シチュエーション萌えというやつですよ。あなたは基本が解っていない』
正直言って、応用があるのだとしてもあまり解りたくないような世界の話である。
『そんなすべてをぶちこわしにするようなことを言わないでください。我々の存在意義が危機に瀕します』
「何のことだ?」

ハーレム系に耐性があり(もしくは好きで)、あまり考えずに読める話を求めているなら、悪くはないかも。

満足度:B+

*1:アニメはかなり好評。というか私も見てる

*2:全く嬉しくないが、出来てしまったものは仕方がない