すべての男は消耗品である
- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1990/11/01
- メディア: 文庫
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久しぶりの読書感想。本棚を整理してたら村上龍まで出てきた。
そして、予想通り100円の値札がついてた。
男と女について書いてる、短編エッセイ集である。
解説が山田詠美なのだけど、それが結構的を射ているようで、面白かった。
皮肉も利いてるしね。『ぼくは勉強ができない』は超嫌いだったけど
村上龍を称して曰く、「はったり屋」。その通りなんじゃないか。
内容は引用するのも面倒なんで、Amazonに書いてある目次をコピーする。
かわいい女とかわいくない女
堕ちていきたいのよ、と女優は言った
美醜、生まれ、育ち、運命、それらはすべて才能の一部だ
セックスに必要なものは体力だ、愛じゃない
若くて、きれいな女には絶対かなわない
人妻を誘惑したりするのは嫌いだ
女にはたくさんの男とセックスするという義務がない、うらやましい
こんなんだ。でもこれだけ見るとむしろ普通にも見えるな。まあいいや。
変わった人生観、恋愛観を、声を大にして主張し、
論理性も何もあったもんじゃない理由付けを展開し、そして逃げる。
真面目に突っ込む方がバカを見ることになる文章だ。そういうの嫌いなんだよ。
村上龍の人生観自体はユニークだとは思うけどね。
でもこれをバイブルとしてるような奴とは絶対に相容れないだろうなあ。
満足度:B−