アマリアロード・ストーリー

昨日に引き続き、小川一水さんの比較的初期の作品から。昨日のが面白くなくて、これもあらすじを見るとSF色がほとんどないので、期待していなかったけれど、意外と面白かった。
村を滅ぼされ、復讐を誓った銃使いの少女が、同じく復讐を誓うユニコーン(作中ではモノホーン)と出会い、復讐を果たしつつも(復讐の相手は複数いる)、復讐の是非について考える話。そうか・・・・・・人間関係を書くのは苦手だけれど、人と異種族の関係なら大丈夫だったのか。
ストーリーについて。特別な銃が7丁あって、一つを主人公が、残りを仇が持っている、という分かりやすい設定が意外に○。「復讐とは」「銃とは」と考える話なので、物語が一本道なのはむしろ良かった。それでいてラストはどういう結末になるのか分からなかったし。まあ、そのラストとか、あと出会いとか、少しご都合主義だけど、良いとしましょう。あと全体に小川一水らしくはない話なので、それは注意。

満足度:B+