パーキー・パットの日々

ディック傑作集〈1〉パーキー・パットの日々 (ハヤカワ文庫SF)

ディック傑作集〈1〉パーキー・パットの日々 (ハヤカワ文庫SF)

今年はSFを読もうと思ったのに全然読んでない。有限不実行。ということで、積読崩しを兼ねてコレを読んでみた。フィリップ・K・ディックと言えば『アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))』の作者として有名。映画『ブレードランナー』の原作と言った方が通りがいいか。 ちなみに私は、本も映画も知らない。確か本は家のどっかにあったはずだが……まあそのうち。

短編集だが、残念ながらあまり面白いものはなかった。反戦を訴える短編(冷戦時代に書かれている)はそこそこだったが、あとは落ちが普通すぎたり、『科学的』でなかったりする*1
中には訳がわかりにくいものもあり、短編なのに読みにくかったりする。これは訳書の宿命ではあるが。「翻訳SFの最大の欠点は『訳されている』ことだ」って誰が言ったんだっけなあ。

これを読むより、アシモフの短編集『われはロボット』(感想→id:Wize:20060217)をお勧めしておきます。

満足度:

*1:例:コピーする能力を持つ異星人が、ラストでは見たことがないものをコピー。