ダーク・バイオレッツ

ダーク・バイオレッツ (電撃文庫)

ダーク・バイオレッツ (電撃文庫)

とあるサイトで、このシリーズの6巻と7巻(最終巻)が絶賛されていた。で、興味を持って1,2巻を100円で買ったのが、1年以上前のこと。それ以来ほっといたわけだけど、いいかげん積んである本を崩さないと、寝る場所もなくなっていくので読んでみた。
で、面白くなかった。上記サイトでも「1巻を読んだ時はこんなに面白くなるとは思わなかった」みたいに書かれていた気がするけど。
現代学園異能*1もので、男女二人の異能力者が協力しあって怪異を倒す、というオーソドックスなもの。「協力しなければ絶対に倒せない」仕組みになっている、というのが工夫ではある。しかしキャラクターに個性は特になく、戦闘シーンも凡庸。そしてライトノベルとしても薄い(200ページ強)分量が災いし、伏線の張り方があまりにお粗末。『これが後に重大なヒントになるのだが、この時の○○(主人公)は気づいていなかった』とか書いておいて、2シーン後位にもう明かされる。そんなパターンがちらほら。それなら伏線なんて張らない方がましである。
まあとりあえず2巻を読んで、残りをどうするか判断しよう。しかしこの1年間、3巻以降を古本屋で見た覚えがないんだが……

満足度:

*1:最近出てきた用語。ライトノベルに多い「(学園を中心とする)現代社会+異能力」というジャンルを指すらしい。例えばブギーポップとか。 詳しくはキーワードリンク先に書いてある