新本格魔法少女りすか 2 (講談社ノベルス)

新本格魔法少女 りすか2 (講談社ノベルス)

新本格魔法少女 りすか2 (講談社ノベルス)

水倉りすかと供犠創貴は共に小学5年生。りすかは魔法使いで、自分の血を流すことで「時間省略」の魔法を発動できる。そして創貴は、そのりすかを駒として使う、「魔法使い」使いである。二人はりすかの父・水倉神檎への手がかりを得るため、凶悪な魔法使いとの戦いを繰り広げる――


作者は「戯言シリーズ」の西尾維新。「新本格」とついてますがミステリでもなんでもありません、念の為。さて中身は、とにかく魔法使いが戦う話です。ストーリーは良く分かりません。一人の魔法使いが使える魔法は一種類に限られているので、それをどう利用して戦うか、という頭脳戦になります。……頭脳戦? ともかく、西尾維新らしい文章で色々と理屈をこねています。どこかにジョジョのスタンド戦に似ているという感想がありましたが、まあそんな印象。言葉遊びのセンスは相変わらず上手いです。1巻では主人公・創貴の性格が劇悪で、読んでいて不快になりましたが、いつの間にか結構普通に落ち着いていました。結構面白かったです。西尾維新が好きならどうぞ。

満足度:A−