吉永さん家のガーゴイル (ファミ通文庫)

大人しめの兄・和己(17歳)に、男勝りの妹・双葉(9歳)。 プロレス技好きのママに、まともなパパ。4人家族の吉永家は、どこにでもあるような平凡な家庭だった。 そう、双葉が商店街のくじ引きで、犬型の動く石像・ガーゴイル(三等)を当ててくるまでは―― 超科学的な力を使い、吉永家の門番を自任するガーゴイル。 その偉そうな態度に反発する双葉。 しかし、ご町内を騒がせる泥棒事件などを通して、ガーゴイルは名実共に吉永家の一員となっていく…… そんな町内コメディ、ちょっといい話。


第5回えんため大賞受賞作。上に書いたとおり、破天荒な設定の中で、やってることは人情話だったりします。形にとらわれないという良い意味でライトノベルらしい作品でした。設定以外はインパクトに欠けますが、ガーゴイルが町内に馴染んでいく様子もが良く描かれています。スリルとか盛り上がりとかはあまりないので物足りなくはありますが、とても読みやすいので、ライトな話が好きな人には結構お勧め。


満足度:B+