BLACK BLOOD BROTHERS 3

世界で唯一、人間(レッド・ブラッド)と吸血鬼(ブラック・ブラッド)が共存する場所『特区』。 伝承と違い、人間は吸血鬼に血を吸われるのではなく、吸血鬼の血を飲むことにより、吸血鬼となる。 しかし例外として、伝承どおり「血を吸った相手を吸血鬼にする」能力を持つ吸血鬼の一族が存在する。 それが『九龍の血統(クーロン・チャイルド)』。十年前、世界中を震撼させた『九龍ショック』を引き起こしたその血族が、今、特区を崩壊させようとしている――
『九龍ショック』において人間と協力して戦った吸血鬼・『銀刀』ジローとその弟・コタロー、そして彼らを特区に招いた人間・ミミコ。 人間と吸血鬼はこの危機にどう立ち向かっていくのか――


『Dクラッカーズ』シリーズという傑作を書いた、あざの耕平の新シリーズ第3弾。Dクラッカーズのときもそうでしたが、巻を追うごとに面白くなってきました。 盛り上がる盛り上がる。 特にミミコを始めとする「人間」が格好良いです。

「……お前たちの気持ちはわかったよ。礼を言う。そして……ふざけるな(、、、、、)

「生意気な人間め」
吸血鬼は言った。
「たかが十数年を生きただけの小娘が、古血(オールド・ブラッド)に意見するか」


「青臭い吸血鬼」
少女は答えた。
「その百年、あなたは何をしてきたの?」

お勧めです。ついでにDクラッカーズも合わせてお勧めしておきます。

満足度: