Missing 9 (電撃文庫)

Missing〈9〉座敷童子の物語 (電撃文庫)

Missing〈9〉座敷童子の物語 (電撃文庫)


学院に「魔女」・十叶詠子が帰ってきた。魔女の周りには続々と「使徒」が集まり、そして彼らは「夜会(サバト)」を計画していることを空目らに明かす。それは、“魔女”からの宣戦布告だった。しかし、「魔女」に立ち向かうことを決めた文芸部の面々の結束は、それぞれが抱える秘密、恐怖、嫉妬などにより、徐々に失われていく――


ライトノベル・ホラー第9巻。上下巻の上巻です。今度のテーマは「座敷童」。幸福を運んでくると思われがちな座敷童ですが、実際には不幸を運んでくる類の民話も多く伝えられていた、とか。柳田国男の話など良く調べて書いてあるようで、説得力があります。(私はこの分野詳しくないので、本当のことなのかハッタリなのかはわかりませんが) ストーリーは「魔女」との対決姿勢が明確になったくらいでほとんど進まず。「怪異」も今のところインパクト不足です。そのあたりは下巻に期待。前巻の感想でも書きましたが、文芸部が力を合わせられず、段々と分裂していくというのが良いですね。


満足度: