Missing 7 (電撃文庫)

凄惨な犠牲者を出し、しかし終わりを告げたかに見えた、「鏡」にまつわる怪異。だが異常な事件は再び起きる。感染する怪異。伝染する狂気。まるでこの学校自体が、一つの儀式場と化していくかのように―― 空目恭一ら文芸部の面々は、秘密を、心的外傷(トラウマ)を、記憶の欠落を抱え、それらと相対しながら、さらなる恐怖へと導かれる……


怖い怖い怖い! ライトノベル・ホラー第7巻。「鏡」の話の後編です。間違いなく今までで一番怖かった。特に、「怪異」そのものよりも、怪異に魅入られた人間の、狂気じみた行動が怖かった……いや、怖いと言うよりは痛かった。(軽いネタばれ)「異界」を見られるようになるために、鏡の鋭利な破片を、自ら目の中に何度も何度もえぐり込むなんて描写を事細かにされました。ホラーは良いけどスプラッタは凄く苦手なんですよ…… ストーリーは、いまいち黒幕が何をしたいのかわかりませんが、これから明らかになるのでしょうか。まあともあれ、読んでてぞっとする気分が味わえたので良かったです。


満足度:A−