カラミティナイト 2 (ハルキ文庫)

少年・遠野忍の持つ「災禍の心臓」を狙い、日本を訪れる新たな「慟哭の三十人衆」の術者たち。沢村智美は、先の戦いで変わってしまった親友・優子を元に戻すため、彼らと戦うことを決意する。互いが互いを助けたいと願いながらも、すれ違いが続く智美と優子。また忍も、自身を慕う従姉妹・美由紀を守るため、敢えて彼女を傷つける。それぞれの覚悟を抱え、二度目の災禍の夜が始まる――


2巻も1巻と変わらずシリアス路線。智美視点の描写が多かった1巻に対して、2巻では優子や新キャラ・美由紀からの描写が多くなっています。おかげで、読んでて感じる弱気な智美に対してのイライラ感は、大分軽減されました。戦闘シーンの描写も増えましたが、こちらは普通の出来。特殊能力を持ったもの同士の戦闘である割に、能力を用いた戦術の工夫などがありません。やはりメインは心情描写。なかなかに真に迫った物になっています。


満足度:B+