マリア様がみてる 特別でないただの一日

ついに、私立リリアン女学園の学園祭が開催される。
山百合会の今年の劇は「とりかえばや物語」に決定された。
つまり、紅薔薇のつぼみ祐巳と、花寺学院生徒会長・祐麒の、
たぬき顔そっくり姉弟を主役にするつもりなのだ。
また、一年生のお手伝い瞳子と可南子にもそれぞれ転機が訪れる。
そして学園祭当日でありながら、「特別でないただの一日」という
サブタイトルの真意は――


残りが2冊となり、先が気になってついに新刊で購入。
また一つ何かを捨ててしまった気がします。


しかしそれ以上に色々と捨てているこのシリーズ。
お嬢さま学院であるはずなのに、主人公が大阪弁を喋ってみたり。
縦ロールの瞳子が「電動ドリル」って呼ばれたり。


前夜、仁侠映画を見た黄薔薇のつぼみ由乃が受付をする屋台に、
任侠っぽい怪しい格好をした二人の男が迫って来たり。以下その会話。

「フランクフルト二本と――」
「日本刀!?」
由乃さんが叫んだ。
「それから、おでんニ皿ね。あ、おでんってがんもある?」
(ガン)も!?」

駄洒落まで。


シリアス場面では、可南子の男嫌いの理由とかも明かされていますが、
このシリーズにしてはヘビーな話題を、随分あっさりと流したなあ、と、
違和感が結構ありました。
あと下級生に対して過保護気味なのも違和感ありですが、
こちらはまあ、設定上そんなもんなのかな。
でも、瞳子まわりの話は結構好きです。


満足度: