悪魔のミカタ 6

望みをかなえる超常の力を持つ道具・「知恵の実」。
それを使う代償は、悪魔との知恵比べ。
勝てば良いが、負ければ魂を支払わなければならない。
主人公・堂島コウは逆に、「悪魔のミカタ」となり、
ヒトとの知恵比べに勝ち、魂の回収を行うことで望み*1を叶えようとする――
そんなコウの恋人・冬月日奈と、日奈の親友・小鳥梨恕宇との
小学生時代の出会いを描いた番外編。


5巻が面白かったので(途中のボクシング描写も含めて)、
この巻は新刊で買ってみました。
番外編、そして上下巻の上巻です。
内容は、『見鬼』の力を持つが故に自分を特別視する少女・
小鳥梨恕宇が冬月日奈と出会うことで変わっていく話です。
人の心に油断を作り、言葉を刃として人を傷つける『呪い』の原理や、
日奈が解き明かした幼少の頃の『魔法』の真相、あたりは面白かったです。
ただ本編が「悪魔のミカタ」の転機にさしかかっているので、
全く関係のないこの番外編は少々退屈でもありました。


満足度:

*1:1巻のネタばれ(反転) 望み:知恵の実に関する事件に巻き込まれて殺された恋人・冬月日奈の蘇生