悪魔のミカタ 7


『見鬼』の力を持ち、傍若無人な小学生だった小鳥梨恕宇は、
冬月日奈が転校して来てからというもの、調子が狂いっぱなし。
なんとかして日奈をやり込めようと考える。
そこで考えた計画――日奈に『鬼』を呼び出させて窮地に陥れ、
そこから颯爽と助け出す――が、まさかこんな大惨事を巻き起こすとは……


悪魔のミカタ番外編・後編。
ヒロインと脇役の、幼少の頃の出会い編(小学生)ですが、
身近な謎を解いていたその次の章で、いきなり度を越えた超常展開が巻き起こりました。
残念ながら流石に頭を切り替えられず、ついていけませんでした。
ただ上記の身近な謎や、日奈の物語の語り方は良かったですし、
電子ロックのパスワードが円周率、すなわち


「oyoso-sun」(およそ3)


というセンスは大好きです。
全体としては、番外編の割には面白かったです。
そして巻の最後、回想シーンから覚めた後の小鳥梨の決意表明が、
本編への期待を高めます。


ただこのシリーズ、特に1巻は人によっては不快に感じる可能性があるので、
お勧めはしにくいところです。


満足度: