タクティカル・ジャッジメント 4

言いがかりと詭弁で逆転無罪の連勝記録を更新中の弁護士・山鹿善行。
その善行の前に、69戦69勝の敏腕検事・東ヶ崎秀雄が現れた。
悪徳商法で稼いでいた社長が絞め殺された事件を巡り、
善行と東ヶ崎は法廷で激しい舌戦を繰り広げる。
被告人の動機、状況証拠共に十分で完全に不利に陥る善行(弁護側)。
果たしてどちらの連勝記録がとぎれてしまうのか、そして事件の真相は――


ライトノベル逆転裁判」シリーズ、第四弾。
今回は検察側にも頭の良いキャラが登場し、
法廷での論戦の見ごたえはかなり増しています。
二転三転する事件の行方を追うのもなかなか楽しいです。
ただミステリーとしてはこの事件、読者には推理しようがないと思いますが。*1
それと相変わらず善行の「裏技」はひどいです。その辺りは覚悟して読んで下さい。


満足度:

*1:一応書いておくと、富士見ミステリー文庫は「ミステリーではない」作品が異常に多いレーベルなので、その中ではこの『タクティカル・ジャッジメント』シリーズはかなり頑張っている方ではある。