タクティカル・ジャッジメント 3

有名作家が殺された。
しかしその殺人に使われたトリックは既にあばかれ、
そして容疑者となった少女は罪を認めているらしい。
いつもならそんな事件には全く興味ない山鹿善行(主人公)だが、
しかし容疑者を挙げていい気になっているのが、
いつも法廷でやり合う、あのいけすかない刑事となれば別だ。
ほとんど刑事への嫌がらせのつもりで少女の弁護を引き受けた善行だったが、
どうやらこの事件、一筋縄ではいかないらしい――


ライトノベル逆転裁判」シリーズ、第三弾。
今回は被告人が罪を認めているという、今までとは違う状況です。
その結果、「あらゆる手を使って刑を軽くしようとする」主人公の悪辣さが
ますます目立ってしまう形になりました。流石にそれはまずいんじゃないか。
それから、検察側の鑑識がお粗末過ぎ、主人公が証拠捏造など、
色々と突っ込みどころが多い話でした。

「普通に裁判をやるなんて面白くねーだろ。俺は趣味と実益を兼ねて弁護士になったんだからな」

こんな主人公です。


満足度:B−