魔術師を探せ!

魔術師を探せ! (ハヤカワ・ミステリ文庫 52-2)

魔術師を探せ! (ハヤカワ・ミステリ文庫 52-2)

発表は1964年。ライトノベルでたまに見る「ミステリ+魔法」というジャンルの先駆者、らしい。魔法が入るとどうしてもミステリ「風」になってしまうものだけど、この作品は古いせいか、かなり本格的なミステリをやっている。その結果、魔法はあくまで脇役であり、証拠固めくらいにしか使われない。もっと手っ取り早く、容疑者の頭の中を魔法で読んでしまえばいいんじゃないか、とか思うが、そんな魔法は使えないのであった。

短編が3編入っています。毛色の変わった古典ミステリを読みたい人はどうぞ。私は 殺竜事件 (講談社ノベルス)上遠野浩平)とかの方が好き。


満足度: