刀京始末網刀京始末網―ヒツジノウタ (ファミ通文庫)作者: 森橋ビンゴ,金田榮路出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2002/02メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) を見る

作者の森橋ビンゴは、『三月、七日。 (ファミ通文庫)』という青春小説で注目を集めました。私も7月に読みましたが、結構面白かったです。で、さかのぼって本作が作者のデビュー作になります。
元々はドラマ企画書部門の大賞受賞作だそうですが、確かに設定が面白い。
――2002年、警察は犯罪者の捕縛を放棄し、賞金をかけるという形で一般に委託した。その結果、首都・東京は、犯罪者「愚連」と、それを追う賞金稼ぎ「始末」に溢れる「刀京」へと姿を変えた――
それに対してストーリーは比較的凡庸。最初からほぼ裏が読めてしまう構成は減点です。また、キャラクターにはライトノベルっぽさがあまりありませんが、その割に深みもなく、さらに感情移入もしにくいので、今ひとつ印象に残りません。全体にそこまで悪くはないのですが、今ひとつでした。

満足度: