マリア様がみてる 妹オーディション (コバルト文庫)


「早く妹を作りなさい」と、祥子さまに言われてしまった祐巳。(姉妹制度についてはリンク先参照)すると、同じくプレッシャーをかけられている由乃さんが、「妹オーディション」なんて案を出してきた。しかしどうも気が乗らない祐巳。そこで、志摩子さんも交えて話し合った結果、姉妹を見つけるためのお茶会を開くという案で落ち着く。果たしてどんな姉妹が生まれるのか、そして祐巳由乃の妹は決まるのか――?


なに、この表紙……? カトリック系お嬢様学校が舞台の『マリア様がみてる』シリーズ最新刊。表紙と内容はあまり関係ありません。
最近引き延ばしがひどかったのですが、今回久しぶりに話が進み、妹候補も大分しぼられてきました。本筋以外では『バラエティギフト』に出てきた内藤笙子の話がフォローされ、なかなか良かったです。しかし由乃の妹候補のいきなりの決めっぷりは、由乃が相手のどこに惹かれたのかわからず、かなり唐突。それから文章的な問題として、同じ章の中で一人称の主体がコロコロ変わることがあり、少し戸惑いました。


ここ最近の『マリみて』の中では比較的良い方。しかし良い方でもこの程度の面白さか。……やはり新刊で買うのやめようかな。


満足度: