悪魔のミカタ 11 (電撃文庫)


悪魔のミカタ」堂島コウの持つ、特殊な「知恵の実」《It》。その秘密を知る者として舞原家が呼び寄せた「ザ・ワン」――二千年の叡智を持つ吸血鬼――はしかし、舞原家を欺き、隣町である和歌丘を秘密裏に支配し始めた。日炉理坂にいる主要メンバーは誰も吸血鬼の脅威に気づかない中、吸血鬼から皆を守るために立ち上がったのは――


ボクシング、銃撃戦、「見鬼」など、巻ごとに色々なテーマを扱ってきた『悪魔のミカタ』シリーズ第11弾。今度は吸血鬼物! 相変わらずジャンルに拘らないな…… ストーリーが本線に戻ったと見せかけて、主人公・堂島コウは全く出てこないというフェイント。序盤に新キャラが頻出して把握が大変でした。「1巻分読み飛ばしたか?」とすら思ったよ。その中では、この巻の主人公的存在である小学5年生・三鷹昇はかなり格好良いです。そして展開はなかなか容赦がなく好み。そのまま次の巻へと続く。


満足度:B+