マリア様がみてる いとしき歳月(前編)

伝統あるカトリック系お嬢様学校、私立リリアン女学園
そこでは生徒会役員は「赤薔薇様」*1(ほか黄、白*2)と呼ばれ、生徒達の憧れの的となっている。
また妹(スール)制度*3という独自の慣習を持ち、学年を超えた繋がりが生まれている。
庶民的な主人公・福沢祐巳は、ひょんなことから憧れの「赤薔薇のつぼみ*4」の妹*5になることができた。(1巻)
さて、(2〜5巻)で色々あった後、(6巻)である今作では、3年生である薔薇様方が卒業間近。
しかし黄薔薇様は卒業関係なく、この頃どこか上の空。
そんな中、黄薔薇様が複数の男性と付き合っているという噂が広まって――?


長い説明でした。というわけで通称「マリみて」第6巻。
お嬢様学校という設定はきちんと残っているのですが、
ところどころに外れた言動・行動があり、それがいちいち笑えます。
というかこの巻は……

これは、と私は息をのんだ。まさか。まさか――。
<安来〜>

安来節(どじょうすくい)を踊る主人公。

<アラエッサッサ――>

あははははは!
この巻はこれにつきます。どんなお嬢様学校ですか。
……ええと、安来節インパクトで他の内容全部忘れました。


他にも短編タイトルが「黄薔薇まっしぐら*6だったり、
色々遊んでます。……このシリーズ、そんな方向性だっけ。


満足度:A−

*1:読みは、ロサ・キネンシス

*2:同じく、ロサ・フェティダロサ・ギガンティア白薔薇が一番カッコいい。

*3:上級生が気に入った下級生にロザリオを贈り、相手が受け取った場合二人は「姉妹」となる。

*4:読みは、ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン

*5:同じく、ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン プティ・スール。覚えてしまった自分が悲しい。

*6:もとネタが某ペットフード。ある意味時事ネタか。