ナイトウィザードノベル 蒼き門の継承者


数年前にアニメ化もしたTRPGシステム『ナイトウィザード』の、初期のメディアミックス作品です。 初の小説版のはず。 作者名、どっかで聞いたことあるなと思ったらとある飛空士への追憶*1』の人じゃねーか! もちろんこの頃はまだほとんど無名だったと思いますが・・・依頼したF.E.A.Rには先見の明があったと言えるかも。

内容は、良くも悪くも「ナイトウィザードらしい」話。主人公達が、「足がくさい」「超方向音痴」などといったゲーム由来の特徴を実装してるのには驚いた。あと、リプレイの人気キャラである、ナイトメアや緋室灯が出て来ます。 ただ、最初の数十ページで黒幕と展開がほとんど読めてしまう。そんなわかりやすさまで、真似することはなかったと思うけど。 あと、数ページごとに章タイトルがついて、シーンが恐ろしく細切れなのも、TRPGっぽくはあっても小説としてはどうなのか。順番でシーンプレイヤーだったり、一通りのオープニングのあとマスターシーンがあったりして、リプレイをそのまま小説化したのかと思ったくらいです。

・・・とはいえ文章は読みやすく、読後感も悪くないので、ノベライズとして及第点以上とは思います。


満足度:B

*1:2008年発売。かなり好評を博したライトノベル。マンガ化し、今調べたら映画化もするらしい。 まだ読んでないが。