機甲都市伯林
機甲都市伯林―パンツァーポリス1937 都市シリーズ (電撃文庫)
- 作者: 川上稔,さとやす
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2000/06/01
- メディア: 文庫
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◆SF、歴史、魔法、ロボット。つまりはいつもの川上世界(真面目寄り)。
好きなライトノベル作家2位に挙げておきながら、実は積んである本が結構ある川上稔。いや、この人の本、面白いんだけど読むの疲れるんだ……
このシリーズは全5巻完結。舞台は、第二次世界大戦頃のベルリン……をモチーフにしたSF世界、と言った方がいいのかな。1人の少女を中心にして、巨大人型ロボット「重騎」や、超技術「強臓式」などによる戦闘が繰り広げられます。これがまた専門用語続出でわかりづらい。
強臓式 による言実詞 ( を念入りに行うのは、トシで手が震えるからか? 爺さん。己と機械を結ぶ遺伝詞 ( の詞を使い、空間を文字的に書き換える――」
一息。
「それを用いた仮発動 ( の一撃は機械の遺伝詞を重視して言実化 ( する、か」
「無駄な講釈をありがとう」
加えて、戦闘時は独特の描写で、何が起こっているのか理解に時間がかかる。 理解してしまえば臨場感はあるのだけど。 それから、登場人物は「わかってる台詞」をいきなり繰り出すので、たまに置いてけぼりにされる。 2回読めと言うことですかそうですか。
後に出た『終わりのクロニクル』などと比べて、キャラクターは大分まとも。 主人公、ヒロイン共にイマイチ魅力に欠けるが、まだ1巻なので、今後に期待しよう。
満足度:B